BMW・E3系はドイツの自動車メーカー・BMWが1968年から1977年まで生産した大型高級サルーンである。

概要

かつてはV型8気筒エンジンを搭載した高級サルーンを生産していたBMWであったが、1960年代初頭の経営危機を経て一旦は4気筒の1500/1600/1800/2000シリーズに専念していた。しかしこれらのモデルがその高性能・高品質によって市場に確固たる地位を確立すると、再びメルセデス・ベンツの牙城である高級車市場に挑戦する意図で、6気筒エンジンを搭載する大型モデルが登場することとなった。

1968年10月に最初に登場したのは2,494cc150馬力の2500、2,788cc170馬力の2800で、1500/1600/1800/2000シリーズを一回り大きくした車体、同一のシャシー構成に、新設計の直列6気筒エンジンを搭載していた。このエンジンは抜群の静粛性とスムーズな吹き上がりから「シルキー・シックス」と称され、排気量が一回り上のメルセデスと同等の性能を発揮、アウトバーン上で両者はスピードを競い合った。少しでも速く走りたい層の要望に応え、よりパワフルな2,985cc180馬力の3.0S、燃料噴射200馬力の3.0Siが1971年に追加された。また、ホイールベースを100mm延長した「L」も当初から用意され、トップモデルとして3,295ccの3.3L(キャブレター190馬力)も1973年から用意された。

優れたエンジンと良質な工作水準、そしてメルセデスより若々しくスポーティなイメージによって、E3系、そしてクーペのE9系は、依然絶対的な台数では及ばなかったものの、多くのドイツ車メーカーが望んでも得られなかった、メルセデスの対抗馬としてのポジションを獲得した。1977年にBMW・7シリーズに後を譲った。7シリーズの車体は大型化され、Sクラスと真正面からぶつかるライバルに成長する。

日本にも当時の輸入元・バルコム貿易によって比較的多数が販売された。

参考文献

二玄社 別冊CG「自動車アーカイブVol7 70年代のドイツ車編」 ISBN 978-4-544-09177-9


BMW E3 2.8L. 1975 1977. Die LModelle des E3 waren 10 cm länger als

All You Need to Know About Bmw e3 Site Name

BMW E3 Moviecars

Heckansicht eines BMW E3 3.3Li. 1976 1977. Classic Remise Düsseldorf

Foto BMW 3,3 Li (E3) von Dietmar Deutsch, hier aufgenommen auf der