ロムニー・ハイス&ディムチャーチ鉄道

ロムニー・ハイス&ディムチャーチ鉄道 （Romney Hythe and Dymchurch Railway　略 RHDR）はイギリスイングランドのケントにある15インチ（381mm）ゲージの観光鉄道である。ハイスとダンジネスを結ぶ全長23kmの路線を運行している。中心駅はニュー・ロムニー。 「本格的な公共輸送を行う、正式営業の実用鉄道」としては、事実上世界で最も狭い軌間を使用するものである。（単に公共輸送を行うというだけなら260mmゲージのものも存在するが、そちらは本格的な実用鉄道とは言い難い）

概要

1920年代に建設され、1927年7月16日に開業した。レーシングドライバーの J.E.P. HoweyとCount Louis Zborowskiの夢を実現したものだった。

15インチ鉄道の中では英国において最長の路線である。観光客だけではなく、子供達の通学にも利用されている。

10台の機関車が運行されている。1976年、ドイツで製造されたNo.11のブラックプリンス号が就役した。

80周年を迎え、式典が用意されている。

世界最小の公共鉄道

1926年から1978年にかけてRH&DRは"世界最小の公共鉄道" のタイトルを保持した。このタイトルは1978年、フランスの en:Réseau Guerlédanが軌間12¼ インチ(311 mm)で開業したことによって失われた。そしてRéseau Guerlédanが1979年に閉鎖されると奪還して1982年に軌間10¼ インチ (260mm)のen:Wells and Walsingham Light Railwayが開業するまで保持した。

機関車

運行中の機関車

その他

• 静岡県伊豆市修善寺にある虹の郷には、当鉄道と同じサイズの車両を使った遊覧鉄道があり、「ロムニー鉄道」と呼ばれている。当鉄道およびレーブングラス・アンド・エスクデール鉄道の協力を受けて設置された。一部の機関車は実際にイギリスで使用されていたものであるが、当鉄道由来の車両は含まれていない（レーブングラス・アンド・エスクデール鉄道とフェアボーン鉄道）。

出典

• Anon. (1926) "Romney, Hythe and Dymchurch Light Railway", Railway Magazine, 59 (September), p. 213–218
• BBC News (2005) "Train crash killed manager's wife", BBC Online, accessed 7 October 2007
• Crowhurst, A.R.W. and Scarth R.N. (2004) Locomotives of the Romney Hythe and Dymchurch Railway, Workshop Press, 36 p.
• Sapsted, D. (2004) "Woman in fatal train crash fined", The Daily Telegraph, Online news, accessed 7 October 2007
• Snell, J. B. (1993) One man's railway, Rev. ed., Nairn : David St John Thomas, ISBN 0-946537-80-1

外部リンク

• Official site
• Kevin Crouch memorial
• NewRomney.net Tourist information about New Romney.
• Movietone newsreel footage of Stan Laurel and Oliver Hardy reopening the railway in 1947
• James Reeves' Railway Gallery, RH&DR features heavily
• UK TrainSim forum thread about the attempt to reproduce the railway in Microsoft Train Simulator