尿酸排泄促進薬(にょうさんはいせつそくしんやく)とは、血中の尿酸濃度低下を目的として投与される薬物の一群のこと。高尿酸血症の治療薬のひとつで、特に痛風の予防薬として用いられる。

薬理

尿酸トランスポーター分子として、URAT1は血管内皮などにも発現しているが、腎臓の近位尿細管で多く発現し、尿酸の再吸収を行う。再吸収された尿酸はヒトの血清尿酸値の約80%を占める。尿酸排泄促進薬はURAT1による再吸収を阻害し、血中の尿酸を減少させる。

副作用

尿中の尿酸濃度が上昇するため、尿路結石症(尿酸結石)を誘発する可能性がある。

薬物の一覧

高尿酸血症治療薬

以下は日本の厚生労働省により認可されている治療薬である。

  • ベンズブロマロン
  • プロベネシド
  • スルフィンピラゾン … 日本では販売中止
  • ブコローム

尿酸排泄促進作用を持つ他の疾患の治療薬

  • ロサルタン … 高血圧治療薬
  • イルベサルタン …同上
  • シルニジピン …同上

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