構造盆地(こうぞうぼんち、tectonic basin、structural basin)は、プレート運動により、本来は平坦であった岩石層が、歪力を受けて形成される、大規模な地質構造のひとつである。構造盆地は、上記の力により生じた沈降地域であり、同じ原因により隆起した場所が、背斜などのドーム状地形である。また、いくつかの細長い構造盆地は、向斜として知られているものである。構造盆地は堆積盆地の場合もあり得る。これらは、沈降地形に後から堆積物が溜まって形成される。しかし、多くの構造盆地は、堆積層が形成された時期よりはるか後に、プレート運動に伴って形成されたものである。

構造盆地は地質図上では、概して同心円状の層を伴う円形か楕円形として現れる。これは、地層は中心に向かって沈下するからであり、露出している地層は、外側から内側に向かって徐々に年代が若くなり、最も若い岩石は中心部に来る。構造盆地の地域的広がりは、しばしば、差し渡し数百kmに及ぶ広大なものになる。

構造盆地は、しばしば、石炭、石油、地下水の重要な産出地でもある。

構造盆地の例

オーストラリア

  • アマデウス盆地
  • ボウエン盆地
  • クーパー盆地

フランス

  • パリ盆地

イギリス

  • ハンプシャー盆地
  • ロンドン盆地

アメリカ合衆国

  • アパラチア盆地
  • ビッグ・ホーン盆地
  • デラウエア盆地
  • デンバー盆地
  • イリノイ盆地
  • ロサンゼルス盆地
  • ミシガン盆地
  • パラドックス盆地
  • パーミアン盆地
  • ピケインス盆地
  • パウダー・リバー盆地
  • レイトン盆地
  • サクラメント盆地
  • サン・ファン盆地
  • ユインタ盆地
  • ウィリストン盆地

脚注

関連項目

  • 盆地
  • 褶曲
  • 向斜
  • 流域

参考文献

  • Monroe, James S., and Reed Wicander. The Changing Earth: Exploring Geology and Evolution. 2nd ed. Belmont: Wadsworth Publishing Company, 1997. ISBN 0-314-09577-2

日本の地質-盆地反転

堆積盆地と褶曲構造 形成機構とその実験的研究 (三梨昴ほか編) / 明倫館書店 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」

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構造|ワールドシティタワーズ

ネウケン(堆積)盆地の地質東西断面