パレット文庫(パレットぶんこ)は、小学館発行のライトノベル系、少女小説系の文庫レーベル。ここでは、母体となった雑誌『Palette』についても記述する。中学生を中心に小学5、6年生から高校生の女子を読者対象であったとしていた。
概要
前期
集英社の「コバルト文庫」、講談社の「ティーンズハート文庫」に対して企画されたレーベルである。当初は生え抜きはおらず、有名作家がラインナップの中心だった。
中期
講談社『なかよし』『少女フレンド』で活躍していた漫画家・あさぎり夕の「僕等の始まり」が売れたことから、ボーイズラブがラインナップの中心になりはじめる。また、この頃から生え抜き作家も出てき始めたほか、飼い殺しが噂され始めた。
後期
この頃は、終刊したキャンバス文庫の読者を取り込むため、ファンタジー作品をラインナップに加えるなど、幅広い読者層を意識してはいたが、ボーイズラブが中心だったこと、生え抜き作家の育成を怠ってきたことなどから読者離れが進み、売り上げは低迷。そして、2006年12月下旬をもって終刊となった。なお、後継はルルル文庫。
主な作品と作家
- 僕達の始まり(あさぎり夕)
- おこげっ娘ラブ、おこげっ娘パニック(室山まゆみ)
- 快感フレーズ番外編(高橋ななを)
- 還ってきた娘(篠原千絵)
- 秀麗学院高校物語(七海花音)
- 紅蓮のくちづけ(深山くのえ)
- りぼん絵日記、りぼん記念日(五百香ノエル)
- ふしぎ遊戯 外伝(西崎めぐみ) - ルルル文庫で継続
キャッチコピー
本屋さんで買える恋(前期) 恋の充電にパレット文庫(中期) なお、2001年以降、キャッチコピーはない。
パレットノベル大賞
詳細はパレットノベル大賞を参照のこと。
雑誌『Palette』
雑誌『Palette』は、パレット文庫の母体として創刊された小説誌である。1988年に季刊として創刊し、1992年には隔月刊となったが、1993年休刊となった。 『コバルト』を意識していたが、同誌ほどの支持を得るには及ばなかった。 それ以降、小学館はライトノベル誌を発行していないが、漫画誌「ポシェット」に一時期、小説が連載されていたことがあった。 キャッチコピーは「キュートな女の子の恋愛小説マガジン」。
脚注
関連項目
- 文庫レーベル一覧


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